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第103回目は、『アゴを引けば身体が変わる』です。
筆者の、伊藤和磨さんは
元プロサッカー選手としてヴェルディ川崎、ブラジル・パルメイラス、ジェフ市原に所属していました。その経験から顎を引くことが大事だと実感し
今は腰痛症の改善を主としてパーソナルトレーナーとして働いています。
人は痛みを自覚して、ようやくそれを取り除こうと努力します。
そして、伊藤さん曰く
ただ、痛みは「結果(現象)」であり、「原因(本質)」ではないとのこと。
伊藤さんは、根本的な原因は、患部に負担を掛けている姿勢や動作フォームにあると指摘します。
本書は、そのような
座り方や屈み方などの姿勢を中心に、頭痛・肩こり・腰痛などの原因を身体の作りから解説し、それらの予防・改善の方法についてくれてます。
内容が多かったので、2点程上げさせて頂きます。
【内容】
1.「アゴ」はやる気のスイッチ
アゴを引けばスイッチが「ON」になり、アゴを出せばスイッチが「OFF」になるとのこと。
スイッチを「ON」にすると姿勢が整う。姿勢が整うということは、脊柱を整えることであり、脊髄の機能を整えることである。脊髄の働きが向上すれば、神経骨格筋系、呼吸循環器系、消化器系、泌尿器系、生殖器系など、全身の機能が高まるのである。
アゴを引くと、重い頭が胴体の真上に位置して、脊柱が最も安定した形(ニュートラルポジション)になり、上半身の重さを「骨」で支えられるようになる。だから、頸や腰への負担が大幅に軽減され、肩こりや腰痛症の予防・改善になるのだ。また、頭が正しい位置にあるときは、全身の運動効率が高まるため、最小の力で最大の力を発揮できるようになるのである。
一方、アゴを出してスイッチを「OFF」にすると、骨盤が後ろに傾いて猫背になり、脊柱が不安定な状態になって、上半身の重さを「筋肉」と「靭帯」で支えることになる。骨とは違い、筋肉や靭帯は持続的な負荷に弱いため、徐々にダメージが蓄積されていき、いずれ痛みや機能障害が起きる。そして、脊柱が歪むと脊髄も歪むため、全身の機能が低下するのである。
なので、もしかしたら
腰痛や肩こりの方は、顎が出た状態かもしれません。
2.猫背にならない「座り方」
腰痛防止に重要なのが、座るときの「骨盤の傾斜角度」です。
骨盤が後傾し、腰椎が丸まった着座姿勢は、腰椎に負担がかかります。
椎間板ヘルニアなどを患うリスクが非常に高いのです。
姿勢について意識している人でも、椅子に腰掛けるときには骨盤(仙骨)が垂直になっているか、後傾してしまっている。これでは、せっかく座面の奥に座っても、背もたれに密着している背中が支点となり、骨盤を前方に押し出す力が働いて、時間が経つにつれて尻が前方に滑って、最後は猫背になってしまう。
これを回避するために一番大切なことは、座るときにスタンスを広めにとり、骨盤を前傾させて尻を座面と背もたれの角に差し込むことである。
もう一つ、両手を腿の上か机の上に置いて突っ張り棒の代わりにしておくと、上体が前に倒れ込むのを抑制することができる。机に向かっているときは、前腕(肘から先)を机につけばよいとのこと。
【感想】
この本を読んで
現在、パソコンとスマホの普及により、デスクの前で長時間座ったまま過ごす人が増えてますし、下を向く時間もかなり増えてます。
それに、比例して肩こりや腰痛も多くなってると思うので
立っているとき、座っているとき、歩いているとき。
この3つのフォームは、身体に負担の掛からない正しいフォームを身につけたいと思った、
その第一歩として、「アゴを引く」こと。
背筋が伸びて凛とした姿勢を手に入れないです。
★オススメ度★
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