【学問のススメ】福沢諭吉
第146回目は、『学問のすすめ』です。
1万円札の肖像である福沢諭吉さん。彼の本を漫画で分かりやすく載せてあります。
学問のすすめは、しっかりと読んだ事がないので一体、どんなことが書いてあるのか気になって漫画バージョンで読んでみました。
【 内容 】
結論、、、「自立した国・人間になるため」を最終目標としており、それを達成するには学問しかない。とメッセージが載せられています。
・有様の不同となるが故にとて、他の権利を利害するにあらずや。
⇒身分や立場などの力の差を利用して、他人の権利を奪ってはいけない。
・「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず」と言えり。されば天より人を生ずるには、万人は万人みな同じ位にして、生まれながら貴賤きせん上下の差別なく、
万物の霊たる身と心との働きをもって天地の間にあるよろずの物を資とり、もって衣食住の用を達し、自由自在、互いに人の妨げをなさずしておのおの安楽にこの世を渡らしめ給うの趣意なり。
⇒これは、かなり有名な言葉だが実は続きがある。
しかし、この世の中には賢い者・愚かな者もいる。そして、貧しい人もお金持ちもいる。
それは、なぜか。それは、明らかだ学問をしているかしていないかで雲泥の差がでるのだ。
このように、多くの方は福沢諭吉は
人間の平等を説いた。と思ってる人が多いが
本当に言いたかったことは
「人間は、学問をするかしないかによって差がつく。だからみんなは、勉強をして学問に精を出せ」と言いたかったとのこと。
・一軒の家を守る者あれば、過分の働きをなしたる手柄もののやうに称すれども、この人はただの蟻(あり)の門人というべきのみ。
生涯の事業は蟻の右に出づるを得ず
学問の道を首唱して天下の人心を導き、推してこれを高尚の域に進ましむるには、
特に今の時をもって好機会とし、この機会に逢ふ者は、すなわち今の学者なれば、学者世のために勉強せざるべからず
⇒これは、福沢諭吉が友人へ送ったメッセージである。
「蟻の門人となるなかれ」 とは、ただ働いて死ぬだけの蟻のような一生を送るな、という意味である。もちろん自分の家族を持って、その人たちのために一生懸命働くことは尊いが、それだけのために生きるのだとしたら、人間に生まれたかいがない。
人として生まれたからには、世の中をよくするような生涯の事業に、自分の一生を賭けることがあってもいいのではないか、と福沢は言っているのだ。
・愚民の上に苛き政府あれば、良民の上には良き政府あるの理なり。
故に今、今我が国本国においてもこの人民ありての政治あるなり
⇒学ぶ人が増えてくると、一人一人の判断能力が優れてきて
国がおかしな事をしようとしてもきちんと抗議できます。そして、抑止力になり良い国になるのです。
【 感想 】
大変面白かった。学問のすすめを、実際に読んでみたいと思った。
ただ、そのままでは読めないので
全て現代語に訳してあるのを読んでみようかなって思ってます。
気になった方はぜひ。