【ステレオタイプの科学】差別がどこまで影響を与えるのか
第 275回目は、【✨ステレオタイプの科学✨】
筆者のクロード・スティールさんは、社会心理学者でありバイアスやステレオタイプが社会やその人にどのような影響を与えてしまうのか。
さらに、どうすればいいのか対策まで載せてくれてます。
【 要約内容 】
⭐️ステレオタイプとは?!
固定概念のこと。例えば、女性は理数系に弱い。男性より女性の方が、保育士や看護師に向いている。理系の人は空気が読めない。
こうした人をある種のカテゴリーで見てしまうことである。
このステレオタイプは実際にそうではなくても本当ににそうなってしまう心理が働くことが判明。 これを、「ステレオタイプ脅威」と呼ぶのである。
⭐️差別でのステレオタイプ脅威が酷い
・黒人は、頭が悪い、年収が低い等
ネガティブなバイアスが多く存在。さらに子供の頃からの実際的に差別を与えられているケースが多く、その子の将来の希望や期待を下げてしまい本当にその通りになってしまってることが多い。
⭐️対策
①「人間の能力は拡張可能だ」
上記のような、マインドセットをしっかりと伝えることにより改善され長期的にみてもステレオタイプ脅威を受けなくなることが判明した。
例えば
低所得家庭出身のマイノリティの生徒を無作為に選び2つのグループに分ける。
1.知性は拡張できることを強調する助言を与える(人種や遺伝に関係ないと)
2.何も言わずにいつも通りにしてもらう
そして上記の2つのグループにテストをしてもらいどう変化したか長年に渡り研究。
すると、1のグループが2よりも大幅に優れた成績をみせた。
特に女性は、数学の点数が男性と同じであったが、2のグループは女性の方が点数が大幅に数学の点数が低かったのである。
また、黒人や白人にも同様な事を行ったところ
肯定的で人種に関係ないと助言された黒人は
なんと白人と同等の点数であった。
他にも「雑談」
両親や家族との関係、友達との関係、恋愛関係、教室での経験等
雑談をすることによって
「人種が違っても自分と同じ心配や色んな考え方があるんだ」とわかり長期的にバイアスが無くなることが判明。
★オススメ度★
❇❇❇❇❇
1=捨て本
2=あまりオススメできない
3=普通
4=結構オススメ
5=死ぬまでに持ちたい本