【失敗の科学、失敗から学習する組織、学習できない組織】マシュー・サイド
第207回目は、『失敗の科学』です。
人はどうして、失敗=悪い事。と思いこみ
避けようとする傾向があるのか。
失敗こそ、成功への最もの近道と教えてくれる本です。
筆者の、マシュー・サイドさんは、
オックスフォード大学経済学部を首席で卒業し英『タイムズ』の第1級コラムニストです。
【 内容 】
★失敗から学ぶことが最も『費用対効果』が高い
多くの人が、何か失敗したときに、
この失敗を調査するために時間を費やす価値はあるだろうか?
と疑問を持つだろう。
しかし、間違いであるとのこと。
むしろ、時間を費やさなかったせいで失う物は大きい。失敗を見過ごせば、学習も更新もできないからだ。
さらに、失敗から学べば資金やお金に関しても今後のことを見通して節約できる。
例えば、医療の世界では
医療過誤のコストは、アメリカだけで170億ドル。そのため失敗から学ぶことは決して資金の無駄遣いではないのである。
そして、人命も無駄にせずに済むとのこと。
失敗には、心理学では2種類ある。
1.すでに自分で正しい答えがわかってる失敗
2.答えがわからない失敗
医療ミスは1に入る。(看護師が薬剤を取り間違える等)
一方、2に関しては
例えば、製薬会社は化学薬品の組み合わせをさまざまに試して効能のある無しを見極める。試して見ないと誰にもわからないからだ。
だから、失敗は進歩に不可欠なのである。
医療分野では、1はシステム改善に繋がり
2は、新薬の発明を促す。
そのために、チーム組織として一人一人が失敗=いい事と捉える事が最も大切なのである。
そして、失敗を起こしたらそのままにしておかず原因や今後の改善へとつなげるのである。
【 感想 】
失敗ばかりをしてきた僕にはとっても前向きになれる本でした。
チーム内で、1の失敗に関して
わざわざ指摘する必要もないのかなと思いました。(流石に何度も同じミスをすれば指摘はありだが、たまたま忙しかったり体調が悪かったり等外的・内的要因が様々のため。さらにチームなら尚更それぐらいは許すという気持ちがないと息苦しいのかなと。)
ちょうど、メンタリストDaiGoさんも失敗に関して名言を残してくれてました。
『成長と挑戦を怠る人間に他人の失敗を批判する権利はない。こういう人間は何もしてないから失敗していないだけだ。失敗していないのではなく、失敗すらできない人間は無視をして自分のやるべき事に集中しよう。』
と。とっても感動したので載せておきました笑